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怒りも、悲しみも、悔しさも。
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新しいドラマが次々と始まりました。
まだ前シーズンの未見ドラマの録画がたんまりと残っていて、
早く見終えないと、HDDの空量が無くなってしまうぞ〜!と
嘆きながらも見進まないという、自分に対し嘆くこの頃です。
以前にも書いたお気に入りのドラマで、それは最終回までを
スラスラと見ることができたのですが、かなりグサリと心抉られ、
いつか感想を書こう書こうと思いつつ、今まできてしまいました。
ジェーン・スーさんの「生きるとか死ぬとか父親とか」
以前より父親とは心から疎遠状態の私が、彼女と同じことを考え、
彼女の優しさと包容力に感心させられることしきりの内容でした。
最終回から一つ前の、早逝されたお母さんの秘密を描いた回。
ここで彼女は、自分の心に蓋をしてきた母親の過去を振り返り、
どうしても認められなかった「ある秘密」を想い出すのですが、、
その秘密とは、
母親の遺品の衣装箱から、数百万円を超えるコートやバッグが
次々と見つかった時のエピソードでした。
100万円の商札がついたまま、衣装箱に入ったミンクのコート。
バッグもスーツも見事なまでの高級品。だけど母親はそれらに
一度も袖を通すことはなかったのです。それはなぜか。
愛人を作り、家庭を顧みなくなった夫への抵抗だったのか、
着ることのない高級品を、夫の稼いだお金を使うことで、
心に空いた寂しさを埋めていたのだ、という事実でした。
どうすることもできず、父親を憎みたくない一心で心に蓋をした
あの頃の自分が、それを書こうとするけど書けない現在の彼女の
傍に現れてきて、毅然と放つ台詞がタイトルの言葉です。
「、、、許さなくてもいいよ。許せないまま、書けばいい。
怒りも、悲しみも、悔しさも。
あの頃の私にはどうすることもできなかった。だから、
私の分まで書いてよ、、、!」
彼女のお母さんは、自分の寂しさは脇へ置き、
父親と娘の幸せを最優先に考える明るい人だったそうです。
そんな母親の秘密を知ってしまった彼女の衝撃は大きく、
今までそれを忘れることで、前へ進んでいこうとしていた。
だけど本を出すにあたって、それを避けては通れなくなり、、、
何度繰り返して見ても、涙が止まらなくなるのです。
こんな悲しいことってあるか!と思ってしまう自分がいる。
自身の感情や寂しさに蓋をして、明るく振舞ったあげく
病気になり、早逝してしまうなんて。お母さんの人生って、、
彼女はそのコートを持って父親を訪ね、事実を話します。
お母さんは神ではなく、普通の感情を持った女だったことを
父親に伝えるために。父親はその事実に驚き、号泣します。
自分が妻にしていたことを、改めて反省したのでしょうか、、
あの頃の自分に松岡茉優さん、今の自分に吉田羊さん、
父親は國村隼さん、脚本は井土紀州さん、
監督は山戸結希、菊池健雄さん。
素晴らしい演出と演技が相まって、本当に見応えがありました。
オープニングテーマの高橋優さん、エンディングのヒグチアイさん、
ドラマに即した名曲ですね。
何回見ても、聴いても、泣けてきます、、、
人は、あまりに辛い想い出には蓋をして忘れることで、
前へ進もうと頑張るものですが、
私もそれで忘れてしまえたことなど、一度もありません。
まして亡くなってしまった人は、それだけで神格化される。
悲しみを避けてしまう方が、平和に暮らせるように思えます。
だけど、何かの折にそれと向き合う時がくる。それを受け入れ
本当の事実を知ることで、自分の弱さを認め、乗り越え、成長
できるものなんだろうなと、この歳になると思えたりします。
そんな時に過去の自分が、このドラマのようにそっと寄り添い、
よく頑張ったな!って肩を抱いてくれたら、、なんて思いました。
罪を憎んで人を憎まず
本当にこれができたなら、やはり神様なんでしょうね。
追記:
最終回も素晴らしかったです。またボロ泣きしました、、、
生きるってそういうことだよね、良いことも悪いことでも。
誰かの力になれるような、そんな存在になっていけるように。
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きもち:普通
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