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本音と本性。
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私は文章を書く人間なので、どちらかというと対面するより
文章でその人を理解する方が楽というか、得意な面があります。
私のような人がいないとは言いませんが、
やはり本人と対面して、話すほうが分かりやすいという人の方が多い。
その場で、感情表現が見てとれますもんね。
本音を出すかどうかは、その相手との距離や親しさなどで
大きく変わってくるとは思いますが、慣れてくれば出す人もいるし、
相変わらず初対面の時のまま、表面スマイルで乗り切る人もいます。
私が文章の方が分かりやすいと思うのは、対面ほどの緊張感がなく、
ある程度分かりやすく表現しなければ伝わらないという制約の中で、
相手に自分をどう伝えるか、の文言に性格が出てくるからでしょうか。
今この文章を読んでいて、おそらく私はこんな人間だろうなんて
そんな憶測も立てられると思いますが、立てる人はいませんよね(^^;
ある相談を受け、ご本人とお相手のやりとりを見たことがあります。
本人はすっかりその気で、相手の言葉をすべて信じているのですが、
私はこれは嘘の羅列だと思いました。
まず文章が支離滅裂で、相手の言葉に連動しているだけ。
応えてはいるけど、本音ではなく、逃げ口上という感じでした。
ご本人の意図と相手側の思惑が行ったり来たりで、
結局その人は、不信感に業を煮やして相手に問い詰めました。
すると一転、ものすごい勢いで反撃が返ってきたのです。
相談したご本人を、徹底的に責める内容でした。自分は悪くないと。
平静な時と逆上した時の文章に、明らかにお相手の本音が出ていました。
頷ける面とよく分からない面を合わせても、一直線な物言いと口撃、
かなり強い意志を持った人だと思ったのと同時に、残念ながら、
ご本人のことをどんな風に見て、どう扱ってきたかも分かりました。
決して言わなかった言葉をまさかの段階で用い、決断を迫ったのです。
ご本人はかなりの憔悴で参っていたようでしたが、腹水盆に返らず。
私は却って良かったんじゃないかと思いました。悩んでいるよりも。
なかなか本音を出さず、本心を語らず、本性を見せない人間でも、
ふとした言い回しや、慣れ親しんでいる言葉、普段の性格などから、
読み取れる部分はたくさんあります。本性は意外と出ているもんです。
コンプレックスなど、自分の欠点やよくないところは隠したい。
だけど隠そうとすればするほど、けっこう出てしまうものですよね。
癖とか、性格とか、出やすい人は特に話しやすい相手とは要注意です。
気分のいい時などにポロっと出ます。
逆に激高している時には大げさに吐いてます。
それが出し合える仲、というのも長続きの秘訣にはなるのですが。
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きもち:普通
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